31869637 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】





母乳とミルクの授乳リズムの違い



~母乳とミルク授乳リズムの違い~


母乳とミルクでは授乳のリズムが全く違うものだとよく理解して下さい。
ミルクは人間のお乳から作られたものではないために消化吸収をするのに3時間程度かかることになります。
だからミルクを頻回授乳すると赤ちゃんの胃に負担がかかるためにある程度の量をまとめて飲ませてその分3時間授乳間隔を開けているんですね。

だから俗にいう「3時間おきの授乳」というのはあくまでもミルクの場合の授乳間隔の事を言います。
それを母乳に置き換えて母乳でも3時間おきの授乳だとは思わないようにして下さい。
2時間や1時間で欲しがるのは母乳不足だからと考えるのは基本的に間違っています。

本来母乳で赤ちゃんを育てる場合は新生児期の赤ちゃんは母乳を吸うこと自体で疲れてしまうためにちょっと飲んではちょっと休憩して(ちょっと寝て)またすぐ起きておっぱいを飲むということを繰り返します。
またママのおっぱいもたいていの人は最初の頃は出が悪いものなので1回の授乳につき20~30cc程度しか出ないことが多いです。
また最初からたくさん母乳が出るママでも、赤ちゃんがまだまとめて母乳を飲むことが出来ず少し飲んでは少し寝て、またすぐに泣く(欲しがる)というのはありがちなリズムです。
でもちょっと飲んではちょっと寝てまた起きてちょっと飲んでを繰り返しているうちに絶えず吸われるママのおっぱいは母乳がとても必要なんだと感じるようになり、徐々に分泌量が増えてくる仕組みになっています。
また赤ちゃんも3ヶ月頃になると少しづつ1回にまとめて飲むようになってくるので、その頃になってようやく少し授乳間隔が開いてきて、授乳回数も落ち着いてくることが出てくると思います。
ただし母乳はミルクのように月齢が上がるにつれて1回に飲ませる量を増やし、授乳回数を減らすという調整が出来ないので、月齢が上がったからといって無理に授乳リズムをつけようとする事は無理がありますし、極端に授乳回数を減らし過ぎると、母乳はあまり必要でないと判断してしまうために分泌量を減らしてしまう事にもつながります。
その為母乳はある程度月齢が上がってもミルクに比べると1回に飲む量(出る量)は少な目でその代わり回数が多いものだということを良く理解して下さい。
また中には月齢が上がると自然に母乳を飲む回数が減ってくる子もいますが回数が自然に減るか減らないかは個人差が大きいと思います。


母乳でもミルクと同じように1回に100以上飲んで3時間とか時間が開くものだと思っていると、ほとんどの人が母乳不足で毎回ミルクを足さなくてはいけない羽目になってしまうと思います。
だから1回の授乳でミルクと同じ量出なくても全然母乳不足ではないし、3時間とか授乳間隔が開かなくても全然母乳不足ではありません。
母乳は少しの量を何回も飲むというリズムがごくごく当たり前の事だと理解して下さい。
母乳不足かどうかを見極める最大のポイントは赤ちゃんの体重増加とおしっこの回数です。
3ヶ月までの時期に限っていうなら1日平均15~20g以上増えていれば母乳不足ではないし、おしっこが1日に6回以上出ているようなら母乳不足ではないということです。(ただし毎日体重をチェックする必要はありません)
また3~4ヶ月を境に体重の増えるペースは急にスローダウンしますから、それ以降の時期は時々は1ヶ月に全く体重の増えない月があったとしても不思議ではありません。
体重増加の全くない月があったとしても発育曲線に沿って全体的に右肩上がりに体重が増えていれば、問題はありません。

私が考える差し乳タイプの平均的な授乳量は朝は割合良く出て1回に100以上出ますが、お昼間は60~80程度、夕方などは出が悪くなり20~40、夕食入浴と済ませるとちょっと回復してきて夜は40~60程度だと想定しています。
20とか40というと全然足りない!と思われるかも知れませんが、母乳育児はそういうもの。
ミルクと同じ量を飲ませる必要もないし、授乳回数も授乳のリズムも全然違うのですから授乳回数も多めで授乳間隔も開いたり開かなかったりのリズムなんてまるで無しなんです。(母乳育児は基本的に1回の授乳量はバラバラで少ない量を回数を多くという授乳リズムになります)

母乳はミルクのように毎回一定量を一定の間隔で飲むものではないので食事代わりにたっぷり飲むときもあればデザート代わりにちょこっと飲みたい時もあり、寝かし付けの為のおっぱい、泣きやませたいときの口封じであってもいいのです。
また甘えたいとき、眠いときのおしゃぶり代わりで10ccという感じでも全然OKなので、1回にいくら出て何時間開くかなどは全く気にしないようにしましょう。

母乳は欲しがるときに欲しがるだけ、足りなかったらまたいつでも吸わせてあげればまた必要に感じておっぱいが作られるようになります。

お気楽母乳育児のTOPへ HOMEへ  次へ



© Rakuten Group, Inc.